大切にしたいお客さんのことは、心をこめて“友人”と呼びたい。
信頼し、高めあうことで、いいものがうまれると信じたいから。
次は、どの“山”を目指して歩こう。どんな景色を、一緒に見よう。
人生100年時代、なんて言われているけれど。その100年は、いったいどこから始まるんだろう?高齢者医療の現場で「人生の後半」を見つめてきた人たちが、こう思ったのだ。「子どもから、やらなきゃいけないんじゃないか」。動く。食べる。眠る。あたりまえすぎることが、実はその子の「これから」を左右する。だったら。医療のプロが、本気で子どもに向き合ったら、何ができる? そうして生まれた、子どもウェルネスジム「UGOKKO」。キャッチコピーは「GO!UGOKKO」。知りたくなる。行きたくなる。動きたくなる。動くのは、子どものカラダだけじゃない。親のまなざし、未来の風向きだって変わるかも。誰も見たことのないサービスを、見たことのない世界観で届けたい。その願いに、モンブランはやっぱりワクワクしてしまった。ロゴ、タグライン、キャラクター、パペット、動画。オンスクリーンだけじゃ足りなくて、気づけば、立体になり、声を持ち、世界が広がっていった。キックオフから約1年。江津湖の風に吹かれながら、今日だけの話を、少しだけ。さあ、GO!
Team Member
- ディレクター
- 竹田京司(モンブラン)
- プランナー・コピーライター
- 福永あずさ
- プランナー・グラフィックデザイン
- 平野由記(ウフラボ)
- スチール撮影・動画撮影
- 内村友造
- 動画制作
- 高木玲良
- イラスト制作
- アプアロット
- WEBデザイン
- 松原史典
- サイト構築・CMS構築
- 江藤覚
- パペット制作
- BRYS濱近様の奥様
Client
メディメッセ桜十字
那須 一欽 さん
Nasu
Kazuyoshi
岡本 直美 さん
Okamoto
Naomi
メディメッセ桜十字のみなさんと、ウォーキング
chapter. 01
01
やわらかく、楽しく、心が動くほう。
まだ「ない」サービスの伝え方。
- 聞き手/福永あずさ
- 撮影/マエダモトツグ.(BICOLUT)
那須さん
そもそもプロジェクトの背景から話すと、桜十字グループとして、次のステージを考えていた時期がありました。高齢者医療から始まった我々ですが、「人生100年時代のウェルビーイング」を考えると、本質的に、人と関わるものすべてに対してよくできることがあるんじゃないかと。そして、日本人の思想って、やっぱり子ども時代から変えないとなかなか難しいものがあるなということでした。
さらにフィジカルの面で、最近の子どもは雑巾がけをしていて前歯を折る子がいると…これが意外とリアルな話でして。いわゆるゴールデンエイジにすごく大事なポイントがあると知ったときに、これは、我々が、「いまの日本のことを考えてやらないといけない」と。UGOKKOはそのためにうまれたサービスであり、ブランドですが、その「新しい世界観」を伝えるための、新しいクリエイティブが必要でした。我々だけでは、決してうみ出せるものではないと思ったんです。
岡本さん
その頃、モンブランさんのブランディングサイトがSNSで話題になっているのを見て。前から存じていたのですが、やっぱりすごいと思って、このタイミングでお声がけしておかないと、もう頼めなくなってしまうんじゃないかと思ったんですよね(笑)。<そんなことないです !>
とにかく、無二の世界観を表現するのが得意な会社さんという印象があったのと、一度しっかりお仕事したいなという思いがあってご相談しました。
竹田
ありがとうございます。実は正直にお話しすると、難しいお題がきてしまった〜!というのが率直なところで(笑)。まずは、まだ世の中にないサービスを伝えないといけない。しかも、子ども・医療・教育といった専門知識が必要な領域である。この2つをどう乗り越えるかを考えた時に、これはもう人選がすべてだと思って。
最初に浮かんだのが、これまで数々の案件をご一緒している平野さんでした。とても信頼できるデザイナーであることはもちろん、いまは大学院で社会課題の解決にも取り組まれていて、ずっと学ばれている方。特に子どもや医療領域のデザインを得意とされているので、やっぱり平野さんだぞと。そして「まだ見えていないものを翻訳する」という意味で、福永さんのやわらかな視点と編集力が絶対ほしいと思って。最初に2人の顔が浮かびましたね。
平野さん
私は子ども・福祉領域に関心が高いんですが、ずっと「デザインとの接続」をチャレンジし続けているような状態で。明確な答えを持っているわけではないんです。ただ、みなさんに聞かせていただいた「これからの100年」の話にすごく共感しつつ、勉強させてもらいつつ…という感じのぞんだプロジェクトでした。高齢化もますます進んでいくし、ケアしてくれる人が減っていくなかで、子どものゴールデンエイジは、家族にとってすごく大事な時期なんだなと。私もひとりの親として、普通の家庭の保護者に伝わる形にしたいなと最初のミーティングから思っていましたね。
01
変える、のではなく、
じっくりと育てていく。
桜十字さんは県外の会社と組まれているイメージがあったので、改めて、なぜモンブランに? というところをお聞きしてもいいですか。
岡本さん
以前、メディメッセ桜十字のウェブサイトをつくるときに一度お声がけしたことがあって。その時はスケジュールの都合で実現できなかったんですが、「モンブランさんはすごい」という話を多方面で聞いていて…いつかしっかりお仕事したいなという気持ちがずっとあったんです。それでUGOKKOのサービスが立ち上がった時に、やっぱり時間がかかってでもやりたいと思って。お願いできて本当によかったです!
竹田
見つけてくれた、待っていてくださったんだという感じがして。このタイミングで出会えたことが、すごくうれしかったですね。
メディメッセ桜十字のみなさんと、ウォーキング
chapter. 02
02
この世界の、旗振り役。
「UGOKKO FRIENDS」誕生秘話。
平野さん
キャラクターを担当するなかで迷ったのが、「UGOKKO」はサービスであり「動く子ども」という意味だから、来てくれる子どもたちのことも指すことばで。じゃあ、これをキャラクターの名前にしてしまっていいのかな? というところで。そもそも、これからつくる世界観の中で、「主人公的立ち位置」になるのは何なんだろう?という話を3人(竹田・福永)でずっとしていた気がします。
最初は「ド根性ガエル」のピョン吉的な感じとか、合体して一つのキャラクターになる案とか、いろいろ錯綜していたんですけど…。最終的に、「主人公はここに来る子どもたちだよね!」と。キャラクターは、この場所で、子どもたちの成長を支えて見守っていく相棒(フレンズ)としてつくり上げようという方向が3人の中でまとまった時に、「らしい」案が固まってきました。
竹田
キャラクターの提案のとき、みなさんがスタンディングオベーションしてくれて、チームの中の熱がグッと上がりましたよね!まだ世のなかにないプロジェクトで、このフレンズたちの誕生を見届けているのはたった数人だけど…これは、応援されるキャラクターになっていきそうだと確信が持てました。
那須さん
そう!僕もあそこで、これはいける!という感じがしました(笑)。マーケティング目線でいうと、ちゃんとアテンションできるなというのがまず最初にあった。そして、桜十字のトンマナをちゃんとクリアしつつ、海外アニメ感のあるキャラクター、高級百貨店の子ども売り場に置いてあってもしかるべき、みたいな堂々と洗練された感じと、軽い知性みたいなものを同時に感じて。スッと入ってくる強さがありましたね。平野さん、本当にさすがでした。
平野さん
ありがとうございます!でも、与えられたものがはっきりしていたんですよね。動く、食べるというコンセプトがすでにあって。それをそのまま絵にして、極力装飾を省いていったら、いまの形になったという感じでした。Tシャツやグッズ展開、SNSにもうまく使っていただいていて、すでに愛されていることがうれしいです。
−そうやって生まれたフレンズが、あまりに“着ぐるみ”映えしそうだったので。これはパペットをご提案しようとなったんですよね。我々、自社のブランディングサイトで、立体のインパクトに目覚めちゃったもので…。
竹田
やっぱり「まだないものをあらわす」ための、手ざわりって大事で。想いを語ろうとすればするほど、どうしても頭でっかちになっちゃわないかなと。つくるのは世界観だよねと何度もみんなで立ち戻りました。いかにやわらかく翻訳するか?の塩梅を、福永さんと何度も話し合って。どうしても僕らのやりかただと時間がかかっちゃうんですが、「もう少しここ練らせてもらっていいですか」という提案にも、「ねばりましょう!」とみなさんが待ってくださったのがありがたくて。お互いに寄り添い合ったといいますか。
岡本さん
わかります。企画も、撮影も、パペットも、動画撮影も、UGOKKOWORLDのイラストも、とにかくぜんぶ。ずーっとサービスのことを心から一緒になって考えてくださって、愛を持ってくださっているのがすごく伝わってきたんですよ。毎回予想の上を来てくださるんで、本当に、ずっと感動がありました。
竹田
それはめちゃくちゃうれしいです…。与えられたお題は難しかったけど、なんかずっと楽しかったんですよ。いまフォトブースに使っていただいている動画の背景なんかも、ぱっと見CGに見えるくらい精巧につくられているんですけど、これはDIYが得意なフォトグラファーの手作り(笑)。パペットも予算内でおさめたかったので、5体すべて、裁縫が得意な知人に依頼したり、動画のコピーとナレーションは、福永さん(笑)。手弁当といったらそれまでですが、関わるすべてに愛を持ちたい。自分たちの手を動かすことを大事にしてたら、武器が増えていった感じなんですね。
貧乏劇団か!ってくらい、なんでも自分たちでやりますもんね〜。
竹田
ごめんね(笑)。
メディメッセ桜十字のみなさんと、ウォーキング
chapter. 03
03
いいものは遠くまで届く。
だから、手を動かし続ける。
那須さん
ウェブデザインのクオリティはもちろんですけど、モンブランさんからうまれるクリエイティブは、とにかくすべてに血が通っていました。プロセスもです。全コンテンツ、全ページ、妥協をしない気持ちが伝わってきて、「あ、この方たちは本気なんだ」と思った。特に自主提案されてきたパペットのあたりですかね。もう100%お任せしようって思いました。実は、ここまでドストライクな手応えを感じたのって、本当に10年ぶりぐらいの感覚だったんです。
竹田
地場の大きな企業さんから選んでいただけることが、悲しいかな、なかなかないので(笑)。ああ見つけてくれたんだなとうれしかったです。イヤな思い出がひとつもないプロジェクトって、本当に多くないんですよ(笑)。
那須さん
わかります(笑)。なかなか意思疎通ができなかったりと、「いや違うんだけどな」ってことを強く主張されてもお互い困る…みたいなことって正直ありますよね。でも、UGOKKOのプロジェクトはそれが今回一切なかった。求めているものが近かったからなのかな。
01
変える、のではなく、
じっくりと育てていく。
私に関していうと、原稿執筆はすごく難しかったんですよ。医療や教育の専門領域で、どこまで文体をひらいていくか、やわらかさとポップさをどう出していくかというところで。ただ今回は、言葉より先に絵があったので。絵に引っ張ってもらった部分が大きかったです。フレンズたちが遊んでいる画面の中で、ここにどんな言葉を添えられたら、背景を伝えつつ、保護者のみなさんにおいしく食べてもらえるだろう? そんな感覚で書きました。
那須さん
サービスはスタートしたばかりですが、ビュー数やアテンションの引き方は圧倒的で、響く人には確実に響いている印象です。遠方からでも「このサービスを受けたい」と来てくれる方がいて。分かってる人、求めてる人には完全に刺さっている。
このフレンズたちを使って、デジタルコンテンツはもちろん、世界観からいろいろ波及できる要素があるなと。フィギュア、ガチャ、グッズ展開とか。そのぐらいのポテンシャルがあるものつくってもらったので、サービスの浸透とともに、育てていきたいと思っています。
岡本さん
本当に。世界観をしっかりつくってスタートできたので、それを桜十字らしく、アレンジしていきたいですね。キャラクターだけでもブランドが成立するし、お子さんたちに「一緒に遊びたい(動きたい)」と思ってもらえたら。
那須さん
二次元の世界と、パペットを使った三次元の世界、それぞれに、まだまだできることが想像できるんですよ。番組とかもやってみたい! やりたいことはどんどんでてきそうです。






