#05 「売る」から「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義
今回から、ブログ更新の係になりました!
佐々木と申します。
元気だけが取り柄の20代の女性です。
以後、お見知り置きを〜!
さてさて、早速本題。
今回ご紹介する本はコチラ〜。
「売る」から「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義
水野 学
この本はとても有名な水野学さんの、人気の一冊なので、手に取った方もたくさんいらっしゃると思いますが…!!
帯に書いてある引用を見て、即買いしました。
ある人が「イメージアップをはかりたい」
「印象をよくしたい」と思っていたとしたら、
どんな服を着せますか?
当たり前の話だけど、その人に似合う服を選んで着せますよね。
いくら流行っているからといって、
似合わない服を着せてもしかたがない。
企業のブランディングもそれと同じなんです。
(本文:第4講「売れる魅力」の見つけ方 より)
恥ずかしながら、「似合わない服(=デザイン)」かもしれないと迷いながらクライアントに提案したことに…心当たりがあった私。
「イメージアップをはかりたい」「印象をよくしたい」というオーダー(目的)に対し、私たちの好みや価値観をおしつけたり、クライアントの好みを探って大切な「消費者からの印象」を置き去りにしてしまっていたことが、多々ありました。
この帯を見て、「印象をよくするために、相手に似合う服を着てもらう」ということの大切さに気付かされ、即買いしました。
佐々木の心に響いた部分を2つ感想と共にお届けいたします!
有名な本すぎて、いろんな方がブログにまとめてくださっているので
心に響いた箇所の要約と佐々木の個人的な感想をつらつらと書いていきます。
2つに絞るのが難しすぎるほど、エッセンスの詰まった本でした・・・!!
個人的な見解もありますので、今後の私の成長も期待して優しい眼差しでご覧いただけると幸いです。
きっと、1年後に読み返しても今回とは違う気づきがあるような、素敵な一冊でした。定期的に読み返してみたいです♩
見え方をコントロールできる人が求められている。
ぱっと読んだだけじゃ理解できませんでした。私。
どうして見え方をコントロールできる人が求められているのでしょうか?
その時代背景や流れについても詳しく書いてありました。
<要約&感想>
伝えにくかったので図にしてしまいました。
ー時代背景
モノクロのテレビが当たり前だった時代、カラーテレビという「発明」だけで売れていました。
しかし、技術革新が進みIT化による情報・物の飽和により、機能やスペックだけでは商品を選びにくくなっています。
だからこそ、大事なのは「ブランド」を作ること。
ーそもそも、ブランドとは何か?
水野さんはブランドとは「らしさ」だと仰っています。
どうしても、「高級感ブランド」をイメージしてしまいますが、必ずしもそうではなく、根本的なその企業の商品が持っている思いや志を含めた特有の魅力だと捉えています。
その企業や商品「らしさ」を理想的に消費者に届けることが求められているのです。
ークリエイティブの事をよくわかっているだけでなく、社会的な視野に立ってブランド戦略を立てることも大事。
上記のような人が少ない原因として「センスコンプレックス」「デザインコンプレックス」を持っている人が多いという事が挙がっています。
ただ、そのコンプレックスは「知識」を積み重ねる事でだれにでも克服可能であるということがとても印象的でした。
具体的な学び方や事例については、ぜひ読んでみてください〜!
デザインを扱う仕事には「正しさを貫く覚悟」が求められている
「覚悟」重めの言葉ですね。
これはあとがきにあった言葉です。
一番心に残りました。
正しさとは?
覚悟とは…???
<要約>
ー依頼する側と依頼される側の溝
デザインを依頼する側はデザインがわからず、依頼される側のデザイナーはビジネスのことがよくわかっていないーそこにある大きな溝が「売れない」ものが作られてしまう原因になっていることを感じていた水野さん。
その溝に橋をかけて「売れる」ものを作ることがご自身の課題でもあったそうです。
水野さんがとある旅館から「広告を打ちたい」という相談をもちかけられました。
当時の先方にとって必要なものは「カンフル剤」を投与するように「売る」ことではない。「訪れてみたい旅館にする」いわば「肉体改造」をして、「売れる」魅力をととのえる必要があると考えた水野さん。
今回は「広告をうつ」のではなく、「11階建ての旅館をワンフロアだけスタイリッシュなデザインの内装に全面改装」することを提案したそうです。
結果は上々だったそうです。
ーそしてデザインを扱う仕事に「正しさを貫く覚悟」が求められているということ。
その「正しい」はクライアントの要望に首を縦に振ることや、制作側のひとりよがりや思いつきであってはいけない。
徹底してクライアントの為にあらゆる可能性を調べ、考え、検証してもうこれが自分の限界だというものを提案すべきであり、パートナーという関係位はそういう覚悟が問われている。
<佐々木の感想>
正解がない世界ですよね。
広告や制作の世界って。
何を「正しいとするか」自分の中で決めることだってとても難しいですよね。
自信がもてなくて揺らいだり、悩んでしまうことばかりです。
お客さんからの要望のままに事を進めることは簡単にできてしまいますし、それが「正しいこと」なのかを考えずに進めてしまうことも経験があります。
その中で、とにかく思考して、調べて、考えて、考えて、触れた上で
いまの自分が限界まで考えて「正しい」と思うことを、「正しさ」として提案することが大事であるということが、とても気づきになりました。
どこまで考えても答えがでないことが多い中で、「自分の限界まで考える」
そして導き出した「正しいこと」を覚悟を持って貫く。
簡単なことではないのですが、その姿勢は忘れずにいたいと思いました。
そして「正しいと思うことほど、慎重に伝える」ことも忘れずに・・・!
正しいことを導きだす為には、「知識を積み上げる」努力を怠らないことがとても大事であるとも感じました。
水野さんが、「センス」とは集積した知識をもとに最適化する能力と書いていらっしゃったのもとても印象的でした。
生まれ持ったものではなく、知識を積み上げ・自分なりに精製していくことが大切なんですね。
頑張ります!!
次回もまたお会いしましょう!